いのちゃんのおつけもの・おみそ

2020/08/04 11:30

近頃、食べ物への意識が高まる中、発酵食品に関する記事をたくさん目にします。

最近は新型コロナウイルスが蔓延しだしたこともあり、発酵食品を意識的に摂って、体の内側から見直して丈夫な体づくりを心掛けている方が多いのではないでしょうか。
私自身も以前よりも増して、発酵食品に対する意識が強くなり、朝の味噌汁、漬物、納豆などを毎日摂るようにしています。

そんな数ある発酵食品ですが、人類初めての発酵食品は漬物ではないかと言われています。
12000年ほど前から農耕生活が始まり、その頃から収穫した野菜などを乾燥させるか発酵させるかして蓄えていたのだと考えられています。
話が大きくなってしまいましたが、まさに、その人類の発酵の知恵を使って、雪深い飛騨地方でも古来から、秋に収穫した野菜を、野菜の取れない冬の間食べられるように漬物として加工し保存していました。
1年の1/3は厳しい寒さの中で暮らす飛騨びとには、保存食としての漬物はなくてはならない大切なものでした。
その中でも、赤かぶの漬物は飛騨地域で古くから食べられている伝統的な発酵食品といえるのだと思います。
飛騨地方では晩秋になると、農家だけではなく、町衆も赤かぶを買い求め、それらを冷たい川の水で洗い、1年分の漬物を漬け込む作業が冬前の女性の仕事でした。

今となっては、各家庭で漬物を漬けることは少なくなりましたが、食べ物が豊富にあるこの時代でも食卓には赤かぶの漬物が並ぶ家庭が多いように思います。
このように赤かぶは飛騨の文化にはなくてはならない大切な食材なのだと思います。